山菜 筍
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富山「ひまわり食堂」
「熊のワンタン」
食べ歩きその熊は、心ゆかしく、たおやかだった。 雌だというその肉には、優々たる滋味がある。 静かに純白な脂の甘みを忍ばせる。 「ラヴィオリの生地でやってみましたが、皮……
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富山「天ぷら小泉たかの」
エビも出ない。イカも出ない。穴子も出ない。
食べ歩き潔い。 エビも出ない。イカも出ない。穴子も出ない。 天ぷら屋でこの三つの種が出ないのは、珍しいだろう。 地元の種だけで勝負しようという心構え……
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小田原「杵吉」
今夜も「杵吉」の夜は更けていく。
食べ歩き「私が作ると辛くなっちゃうんだけどね」。 そう言って女将さんは、わさび菜の煮物を出された。 一筋食べると、煮汁の甘みから辛味がツンとにじみ出て、鼻に抜ける。 ……
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辻留」3/12
食べ歩き辻留」3/12 玄関は、岸田夏子「さくら」。 お軸は、東山魁夷の「あけぼの」。 春はあけぼのと、春に向けて軸先を修理して返ってきて作品だという。 書は、鶯が鳴く……
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京都「浜作」
板前割烹の魅力
食べ歩き板前割烹の魅力とは、切る「割」と煮炊き焼く「烹」が、目前で行われ、料理が出来上がっていく様を見、香りや音を味わう点だろう。 あるいは、熱いものに冷たい餡をかけた……
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京都愛宕「おたぎ」
「愛宕」と「おたぎ」
食べ歩き1/30京都愛宕の「おたぎ」 ★「まずはビタミンCをどうぞ」と、柑橘とリンゴジュース。 ★先付 雪中筍大原 木の芽 芹、伊勢海老とミソ 人肌 どちらも素晴らしい……
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京都「なかひがし」
僕は君を欲していたんだ。
食べ歩き白味噌の甘みが、凍えた舌を抱きしめる。 喉に落ちいく汁は、隅々へと染み渡り、体をゆっくり溶かしていく。 猪口茸のぬめりが唇を舐め、日野菜の香りが鼻に抜ける。 ……
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宮城県「とおのや要」
朝起きると、竃から煙が上がっていた。
食べ歩き世界中で朝食を食べた。 でもここは、トップ3に入るかもしれない。 朝起きると、竃から煙が上がっていた。 何を焼いているのだろう。 凛とした空気が流れる食卓に、朝……
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富山 利賀村 LEVO
新しい「L’évo」
食べ歩き新しい「L'évo」に、ようやく伺うことができた。 谷口シェフが、驕らず、気負うことなく、自然や食材への理解と愛を深めてきた一つの結実である。 地元の生産者……
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西麻布「翠園」
<会いたくなった時には、君はいないVOL3>西麻布「翠園」
食べ歩き<会いたくなった時には、君はいないVOL3> 店の前に立ち、空を見上げた。 暗然たる気持に、景色が薄らいでいく。 その店は、町の小さな中華料理店だっ……
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